目次
― プログラミングで“止まってしまう子”の背後にある「身体感覚」と「見通しの設計」
🧠 本記事が基づく教育法とその要素
教育法 | 活用された視点・キーワード |
🧠 ブレイン・ベースド・ラーニング | 実行機能/順序処理/視覚化支援 |
🌱 モンテッソーリ教育 | 操作順・動作順の提示、環境の整備による自立支援 |
📖 コンストラクティヴィズム | 動きながら思考する「身体を通した構造理解」 |
🌀 シュタイナー教育 | 手と身体のリズムを使った順序化の支援 |
🧩 こんな子、いませんか?
- やるべきことはわかってるのに、なかなか動き出せない
- 「まずは○○して、それから××して」と言っても途中で止まる
- プログラミング中、手が止まり、何度も最初から読み直す
これは「やる気がない」「集中してない」からではなく、
“順序を処理する能力”が未発達な状態かもしれません。
🧠 ブレイン・ベースド・ラーニングの視点:「順序処理」とは?

- 情報を正しい順番で理解し、実行する力
- 脳の「前頭前野」の発達と深く関わる
- 音読・計算・身体動作・プログラミングなどすべてに影響
特にプログラミングでは:
- “やることが分かっていても”、
- “どの順に処理すればいいか分からない”ことが詰まりの原因になります。
🌱 モンテッソーリ教育の視点:「見てわかる順序」で支える
- 「順序の視覚化」は、子どもの実行力の支え
- 手順のカードや、動作を分解した見本などで、やる順番を“見える”形に
📖 コンストラクティヴィズムの視点:「頭だけ」では理解は不十分
- 体を動かし、並べ替え、順番を試しながら理解することで、
「順序の意味」が体感を通じて定着していく
✅ 家庭でできる!「順序処理力」の伸ばし方3ステップ

① 【手順カード化】「コードの流れをカードにして並べる」習慣
📌 ブレイン・ベースド × モンテッソーリ的支援
- 例:「キャラ登場」「ジャンプ動作」「効果音」などを紙カード化
- それを実行順に並べる → コードを書くというステップ化
② 【“逆順”ゲーム】「逆にたどる」と“順番”が立体的に見えてくる
📌 コンストラクティヴィズム的逆操作思考
- 「このコードの最後の動作は何だった?」→「その前は?」
- 結果から遡ることで、順序処理の筋道が整理される
③ 【手順ごとの成功体験】「1ステップできたら一度止めて褒める」
📌 モンテッソーリ的積み上げ/達成実感の分割
- 全体を一気にやらせず、「ステップ1だけ」で止めてもOK
- 達成の粒度を小さくすれば、“動けた自信”が残りやすい
💥 NG対応例:「前にも言ったよね?」「ちゃんと聞いてた?」
大人の言葉 | 子どもの反応 |
理解の前提を押しつける | 「聞いたけど、順番が分からないだけ…」 |
指示の正確性を強調する | 「やろうとしてるのに、怒られた」→自己否定 |
✨まとめ:「“わかってるのに動けない”のは、“順番”が抜けてるだけかもしれない」

✅ やる内容の理解と、順序処理の実行力は別物
✅ 「どう並べるか」「どこまでやったか」の“見える化”がカギ
✅ 順番を整理する力は、思考の整理と創造にも直結する